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メイン・プログラマー大渕脇氏、スペシャルインタビュー

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◇ クラウドファンディング実施に先立ち、長年ゲーム制作に携わり、本アプリのメイン・プログラマーも勤める大渕脇氏に今回のプロジェクト【人狼LIAR】についての抱負と意気込みを語ってもらいました。

(大渕脇氏のデスクトップです。撮影をお願いすると、急いで片付けられました…)

(浅香、以下“香” 大渕脇氏、以下“渕”)

香)_本日は宜しくお願いします。

渕)_宜しくお願いします。

質問)_1.小中学校時代に最もハマったゲームやアニメを教えてください。

渕)_小学校時代はマジンガーZ世代ですね。あと戦艦ヤマト…中学校時代はファーストガンダムですね。はまっていました。
香)_いわゆるビッグタイトルですが…それ以外のレアなアニメとかは…
渕)_レアなアニメですか?アニメはめっちゃ見ていたので…ガンダムは小学校…年齢がばれてしまいますが(笑)一番最初の本放送のときが…私は鹿児島出身なので、鹿児島は一年遅れての放送でした。宇宙戦艦ヤマトはブームになってから見ました。本放送は幼稚園のときだったので。ガンダムは最初見た時…当時見てた人みんな思ってたとおもいますが、これはブームになるでしょと。最初からずっと思っていました。でも第一話を見たときの感想は、すごい武器が少ないロボットだな、と(笑)
香)_ビームサーベル…のみでしたっけ_?
渕)_一話はここの…(額を示す、)バルカンとビームサーベルですね。それまでやっぱり…スーパーロボット(のシリーズの流れ)なので、ビームだしたりとか(していたのが、)バルカンはすぐ切れちゃうし…
香)_コンバトラーVの“超電磁ヨーヨー”とかスーパーロボット大戦の一連の…
渕)_まぁガンダムまではスーパーロボット…ロボット物世代なので…ロボット物はかなり見てました。リアル路線で…当時アニメといえばロボットだった時代に、だんだんみんな飽きてきた…現実的じゃないよね、と思っていたときにガンダムが来た、という感じです。中学ではマクロスが…マクロスはそんなに当時はハマっていなかった。いま見ると面白いです。メカはカッコいいと思っていた。けど、土曜夕方のサンライズの枠のほうが好きでした。
香)_Zガンダムが続編として放映されましたが…
渕)_劇中では一年戦争から七年後…高校のときがエルガイムだから… Zガンダムはファースト世代なので、うーんと…(笑)シャアがカッコよくない。こんなに弱くないだろうと。キャラクターがあまり生き生きと…カミーユの周りだけで、ファーストだと ブライト ミライ セイラ リュウ ハヤトと 脇役が目立っていた。(だけどZは、)ブライトさんもいるだけみたいな(笑)
香)_富野監督が、メッセージ性が強い、考えさせられるものを出してきたと…
渕)_男女の関係、ギスギスしたものとか。Zから入った人はみんな絶賛していますが…
香)_あとお聞きしたいのが…イデオンは?
渕)_見てました。イデオンは好きでした。
香)_当時は、私は理解出来なくて…
渕)_そこはもやもやしてました。うーん、と(笑) 謎でもやもや…
香)_後々ちゃんとした形で見てみたい気持ちはあります。YouTubeとかで部分的に見まして…なんかたくさん人がしんで…ほぼ全員が…
渕)_ほぼじゃないです。人類全体が…ですから。

質)_2.アニメスタジオ勤務時代の印象的なエピソ-ドを 公開可能な範囲でお願いします。

香)アニメ会社さんにいたときの、印象的なエピソードで、思いつくものがあればお願いします。 渕)アニメ時代ではなくて、もうゲーム制作をしてた時なんですけど、納品が間に合わん!みたいなので、毎日泊まり込んでた時があって、ある日クライアントさん、プランナーさん、ゲーム会社の人もこっちの会社に来て泊まり込んでたんですけど、すごい夜眠くて…机で仕事中に落ちちゃったんですよ。そしたら 机の角にガーン!と…頭を。すごい音がしたんですけど、一緒に作業してた同じ会社の人が、私はその時死んだ、と。もうこのプロジェクトはおしまいだと。損害賠償になって、会社も潰れてしまうと瞬間的にシュミレーションしたらしいんですけど..実際は でっかいタンコブが出来ただけで、めっちゃ痛くて…目が覚めて、朝まで仕事が捗り…
香)無事納品出来たと… 渕)納品出来ました。
香)今のお話は…キレイなお話ですよね。 渕)キレイ?…ですかね?
香)その…(笑) 業界で働いてみたい若者に、こんな楽しい経験が出来るんだよ、という例があれば…例えば凄い上手い原画マンさんとかも たくさんいると思いますが… 渕)楽しい思い出…あったっけな?
香)あんまり出てこない…ぼくもそうですが…(笑) 渕)夜、制作進行さんっていうのが 車でゲンドウ(原画、動画)を取りにくるんですが…夜中の 二時三時…私がいて 原画の方、作監の方で、ファミレスに行こうと。当時ジョナサンというファミレスですが、制作進行さんがアニメーションのカット袋と呼ばれるゲンドウが入ってるものを持ってきたんですよ。車に置いていかないの?と聞いたら…私が聞いたんじゃないんですけど、作監の方が聞いたら、盗まれるのが怖い、と。で、みんなで食べ終わって、車に乗り込もうとしたらおまえゲンドウはどうしたんだ?…ファミレスに忘れてきていたという…
香)それは…見つかって? 渕)見つかりました。
香)あぁ…よかったですね。それに近いお話で、紛失してしまった話も聞いたことあります。 渕)紛失してしまったら大ごとですからね。
香)いや…描いてもらったらしいですが… 渕)そういえば(某コンシューマー機の、)オープニングアニメを作ってたとき、1カット丸々なくなりました…回収したものではなく、原画マンさんが無くしました。

質)_3.プログラマー、ソースコード開発の道に進まれたきっかけや理由、従事されて意外だった事について。

香)プログラマーさんの道に進まれて… 渕)元々ハードエンジニアで就職したんですけど、アニメーション制作をやってみたくて、そこを辞めて、会社の送別会で、もうエンジニアはやりません、やることはないです、と言って辞めたんですが、実際にアニメ業界に来てみたら、あまりにもローテクというか…(笑) その頃はコンピュータで普通に絵とか、塗ったりとかそうゆうものがあったので。一般的なパソコンの、PC98とかは16色しか出ない時代ですけど、X68000、アミーガと普通に未来を感じさせるコンピュータは普通に出ていたので。現場を見てこれはいかん、と。やばいと思って。今の制作システムを学習しても、これつぶれるぞ、と。
香)現場のテクノロジーの進化に乗り遅れているというか… 渕)制作手法が全然変わっちゃうだろうな、と。元がエンジニアなので、予想とかじゃなくて、確信です。セルとか無くなるなと。撮影も無くなる。当時それを言ったらみんな反対というか否定的というか…。その年アニメ業界で仕事を始めたその年に、実際そうゆう撮影システムが出てきたんです。R(伏字)とか、IさんからAっていうソフトが出てきて、ほら始まった、みたいな(笑)ただそういうソフトを買うって、当時何百万もしたので、買うお金がなかったので、自分たちでその撮影システムを作る所からスタートしましたけど。結局…最初に入ったアニメ会社は 自分が言っている事も、否定されてるわけじゃないんですけど、このままいてもまぁ、しょうがないなと思っていたので。コンピュータでやりたいって会社がたまたま現れて、そっちに移って、それでデジタル部門を作って始めたのですが、なかなかその当時コンピューターでアニメに取り組んでる会社って、実はそうそう無かった。営業すればなんかこう、仕事が取りやすかった時代ではあるんですけど、何か食べれるところまで行かなかったり、作画さんのスケジュールが合わなくて結局仕事を取っても出来なかったりとかいうのが続いちゃったので。自分で取ってきた仕事は自分で着手して、自分で納品しないと駄目だなーって言う所に、最終的に行き着いちゃったんですよね。そうすると、自分で絵は描けないわけです。作画が上がんないと、着色したり撮影したりの工程に進めないので、自分で着手出来て、納品まで出来る工程って何だろうって、考えたときにやっぱりエンジニアなので。結局撮影ソフトもプログラムしてたわけですので、自分で着手して納品まで完結する事をやらないといかん、みたいになってしまって…結局ゲーム制作を始めちゃったのがきっかけですね。
香)プログラムをご自分で作られたとお聞きしましたが、そこはスムーズに開発はできた感じで? 渕)基本的に何で開発するかというと、最初にやったのはM(伏字)のDというソフト。今で言うUnityに当たるかどうかは分かんないですけど。結構仕事はしました。割と有名IPの仕事も、何作品かやっています。当時タイピングソフトが流行っていたので。タイピングソフトとかも何個も作りました。

質)_4. 私、浅香と出会った経緯を 簡単に教えてください。

(自分で)プログラムは出来る。Unityで作っていますけどクライアントプログラムもできる、サーバープログラムも自分でやれちゃう。あるゲームで何年か運営していて、サーバープログラムも担当したりしてノウハウもためて、社員にデザイナーもいるので、何か…何かをやりたいと、ずっと漠然と考えているんですけど、何をやろうってのがなかなか思いつかないので。まぁちょっと 他の会社の人に相談したりとか…色々ネットで探してた所に 浅香さんのTwitterを見て、ちょっとコンタクトをとってみようかなと思ったのがきっかけです。本当に…たまたまです、他の会社さんとも、ちょっとなにか考えてみましょうと進めようとするんですが、やっぱり…進まないんですよね。どうなのかな…真剣さ、とかゆうのも違う気がするんですけど、何やるかで足掻いている面はあって、色々こう、検索ワード使ったりして、探してる訳なんですけど、たまたま浅香さんのTwitterを見たんです。
香)こないだもちょっとお聞きしましたが…Twitterの、何の一文が刺さったのかは… 渕)刺さったのは、なんかこの、人狼ゲームのことをつぶやかれていて…制作者を探しているのかな?みたいな風に受け取って…私が声を掛けて。実際お会いするまではもう何人かで作っているだろうと思ってました(笑)
香)たしか七月位ですよね。ぼくもこの人狼は、二月位にエンジニアの仲間内で話していて、人狼以外で、エンジニアの人たちと、今こんな状況だよとか会話していまして…それで3、4人で話していて、エンジニアの仕事のこと、趣味のこと…釣りをやったり、バイクが好きですとか、その時、人狼をたまにやっている、とちらっといった人がいまして…そういえば人狼って面白いよね、という話になり、アプリにしたら面白いんじゃないかと… 渕)そうだったんですね。人狼ゲーム自体は知っていて映画も見たりしたことはあったんですけど、自分でプレイしたことは実はなかったんですが…浅香さんと知りあって既にリリースされている人狼ゲームとかをプレイしてみたんですけど、家族で遊んでいたり、友達同士で遊んでいたり、今まで仕事でやってきたのはソーシャルゲームやガチャゲームが多いですけど、そうゆうのとまた違った魅力がある…チャットして、みんなで推理して、みたいな。人もいっぱい集まってるし、なるほど、こうゆうのもいいかもしれない。漠然とした答えですけど(笑)

質)5.人狼ゲームというジャンルの魅力、可能性についてお願いします。 渕)可能性は当然あると思っているんですけど…でないと私もやる気起きないので(笑)他がリリースしているのと全く同じようなのだとだめだなと思ってるので。そこら辺もちゃんと追求できるかどうかという…世界観を壊さないように、かつ面白く…ちょっとそこは浅香さんと練って…頭を悩ますんだろうなとは思っています。

質)_6.人狼LIARにこれから実装したい機能、アピールしたいポイントをお聞かせください。

香)人狼LIARに実装したい機能とかは… 渕)実装したい…? とりあえずどうやって面白く作るにはどうしたらいいかは、ずっと悩んでいますけど…
香)現状Photonを使って、その…チャットが滞りなく 渕)そうですね。Photonはすごいですね。最初はちょっと別のでやろうとしてたんですけど、途中まで作って足りない機能が…ソケットって言うので、ちょっと専門用語になっちゃいますが、ソケットの仕事は何回かしてるので。やっぱりPhotonが良いのはわかってたんですが、ちょっと別のシステムでやって、うーん…これが出来ないあれが出来ないみたいな。本当は一番いいのはサーバーサイドも触れればいいんですけれど、さすがにあの…すごい資金が潤沢に使えるならですけど、当然そうは出来ない訳で。手軽に使えるシステムで何か作れるものはないかなと。色々いくつか調べたんですけど、Photonが一番いいなという結論になりました。私がこれがほしいあれがほしいという機能が全部網羅され、しかも作りやすいと。
香)最近ですとフォートナイト、APEX、ああいう複数の人数でその…サバゲーのような…同時に何人かが接続していて、相互に 遅延なく、他のメンバーのリアクションも再現できる。そうゆうニーズに応えられるのがPhotonだったと。 渕)他にソケットもあるので…フォートナイトまでいくと自社で作っているんじゃないかと。Photonは色んな作品に使われていますが…
香)フォートナイト位のものはPhotonでも再現できますか? 渕)出来ると思います。そうゆうことをやるためのものなので。遅延の問題はどうしてもあるんですけど…Photonも色々研究しているんじゃないですかね。何がどこまで出来るかは、もうちょっと研究してみないと…あとは人数ですね。何人同時に接続できるのか。基本的にはPhotonはそうゆうことをやるためのものなので。

質)_7.大渕脇さんのスタジオの、これからの展望をお聞かせください。

渕)受注は当然やっていくんですが、自分たちの作品を作っていきたい。それで食べれるようになりたい。今やっていることもその一環ですね。 香)今話題なのが、某、耳と尻尾のある女の子がトラックを競争するアプリですが…ものすごい売上だという事で…
渕)アップル、グーグルの手数料、国の税金もすごいかかるから全部はこないですけど(笑) 香)それぐらいいくといい、とりあえずそこを目指すということですね。
渕)人気は出てほしいですね。 香)その人気のアプリは、かなりコアなテーマソングが、昨年紅白に出るとか出ないとか話題になりましたが…アニメ好きな人しか対象でないかと思いきや、あれだけの売れ行きがあるのは、単純なアニメファン以外の人の層も取り込んでいるということですよね。
渕)馬が好きな人も、はまっているみたいです。 香)ぼく個人はそんなにそのアプリはやれていないですが…キャラはかわいいと思います。
渕)私もハマってまではやっていないです。まぁ凄いなとは思います。もうよく出来てる。こりゃ人気でるなと思う。お金のかけかたも凄い。 香)アニメの第一期が…4年前に放映ですか?その頃から続いているんですね。

質)_8.クラウドファンディング支援者さんにメッセージをお願いします。

渕)単純に作るだけじゃなくて、本当に面白いものを目指していますので、是非応援を宜しくお願いします。 香)是非、宜しくお願い致します。本日はありがとうございました。
(2022/10/20 都内収録)

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